<EOLとは>
OSやソフトウェア,ハードウェア(パソコン本体など),ネットワーク機器類(NASや無線LANルータ,スイッチングハブなど)には,「寿命(EOL=End Of Life)」が存在します。
ここで言う寿命とは,
- 製造メーカーが該当製品の製造や出荷,修理の受付,窓口対応などを終了すること。
- 製造メーカーが該当製品のサポートを終了し,修正・更新プログラムの提供を終了すること。
を意味します。(物理的破損等によって利用不可能になることではありません。)
「まだ動く」,「まだ使える」,「壊れていない」などという観点ではなく,「メーカーサポートが受けれれるか否か」を基準として判断をしてください。
<EOL製品の危険性と対策>
EOLを迎えた製品にはメリットは一切なく,EOL製品を利用し続けることはデメリットしかありません。
- 大きな脆弱性が発見されても,修正プログラムが提供されません。
- 窓口等の人的サポートが受け付けてもらえません。
- 保守部品が製造されなくなるため,故障等が発見されても対応してもらえません。
EOLを迎えた製品を利用すれば,サイバー攻撃に遭う確率が飛躍的に増加します。
EOLを迎えた製品の利用が原因のインシデントが発生した場合は,一切の弁明が受け付けてもらえず,社会的信用の失墜は逃れられません。
EOL製品は利用せずに,早めに買い換える(計画的な更新を行う)ことが重要です。
<主なEOL製品の情報>
EOLの情報については,メーカーの公式Webサイトをご覧ください。
代表的な製品については,以下に情報を掲載します。
Microsoft製品
Windows OS | サポート終了日 |
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Windows 7 | 2020 年 1 月 14 日(すでに終了) |
Windows 8.1 | 2023 年 1 月 10 日(すでに終了) |
Windows 10 | グレード,バージョンにより異なります Home and Pro , Enterprise and Education |
Windows 11 | 2024 年 10 月 8 日 |
Office製品 | サポート終了日 |
---|---|
Office 2010 | 2020 年 10 月 13 日(すでに終了) |
Office 2011 for Mac | 2017 年 10 月 10 日(すでに終了) |
Office 2013 | 2023 年 4 月 11 日(すでに終了) |
Office 2016 | 2025 年 10 月 14 日 |
Office 2016 for Mac | 2020 年 10 月 13 日(すでに終了) |
Office 2019 | 2025 年 10 月 14 日 |
Office 2019 for Mac | 2023 年 10 月 10 日 |
(参考)
製品およびサービスのライフサイクル情報の検索 (Microsoft社)
Apple製品
製品等 | サポート終了日 |
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macOS | 原則として,最新〜2世代前までのバージョン ※ 非公式情報 (1年以上セキュリティ修正プログラムが提供されなければサポート終了と判断) |
ハードウェア | 製造中止後7年まで |
(参考)
ビンテージ製品とオブソリート製品(Apple社)
サーバOS
UNIX OS | サポート終了日 |
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RHEL 7 | 2019 年 8 月 6 日(すでに終了) ※ 基盤センターの仮想ホスティングサービスは有償延長サポートあり |
RHEL 8 | 2029 年 5 月(仮) |
※ UNIX OSには様々なディストリビュージョンが存在するため,総合情報基盤センターの仮想ホスティングサービスで運用しているOSを主として記載する。
(参考)
Red Hat Enterprise Linux Life Cycle(Red Hat社)